GSX1100S

《写真更新》

かれこれ20年ほども前、自分の師匠が手掛けたカタナ。乗り手のスキルアップに合わせて各部の仕様変更で入ってきてくれた。しかし、そんな昔に手を掛けたモノと思えない仕上がりはサスガだと思うし、仕様変更もやり易く、安心感もある。「ヤルならちゃんと!」。それが愛機を長く色あせないコトにもなり、結果、安くもあるのだ。乗り手の方もここ十数年で相当以上のスキルアップを果たし、モディファイのオーダーもかなりマニアックである。コンポーネンツ自体を換えることなくどこまでハンドリングを向上させられるか。ソレが分かる乗り手だからこそのオーダーであり、それに応えるのはメンテナンス屋の真骨頂でもあるのだ。

サスペンションのセッティング変更、ワンピースキャリパーサポートの製作やら、キャリパーピストンのジュラルミン化、ブリッジボルトの64チタン化、全キャップボルト頭のテーパーカット、ヘッドベアリング交換、本革バックスキンシート…等々を追加。見てもあまり分かんない所もかなり手を掛けさせてもらいました。もちろん、そんなコマゴマ(?)した変更も大きくそのオートバイの印象を変えるのですが、今回は最終仕上げと言える『色合わせ』を行いました。テーマは黒と赤。各アルミパーツをバランスを考えながらブラックアルマイト仕上げとし、ちょっと難易度の高いオイルラインフィッティングのアルマイトもコーケンさんにお願いしてオートバイ全体の密度感と質感の向上を狙いました。ウオタニのイグナイターも丸見えなのでブラックアウトしています。RSAレザースさんの青味をなくしたバックスキンシートもあって、シルバーの車体色のままでもかなり引き締まったオートバイになったと思います。

色を変えても速くはならない?いやいや、10パーセントは速くなりますよ(笑)。バイク乗りなら、解るでしょ?

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《BMR》

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