RZV500R
オートバイ屋をやっていて、オートバイには出会うべき人が、人には出会うべきオートバイがあるのではないか、と思うことがあります。このV500とそのオーナーもそう思わせる一つの例です。
出物であったのはほぼ間違いないですが、すべてはまだ始まったばかり。とりあえずキレイに回るようになった2スト4気筒が来る春からどのようなストーリーを作っていくのか、楽しみです。
<写真更新>
写真では小変更でフレームが黒になり、フロントマスターがラジアルポンプになっただけだが、実は車体フルオーバーホールが成されており、その効果はとても写真には写りきらない。
ただでさえ20年以上前の機械、あとさらに10年も経てばその差は歴然とすることだろう。長く乗る覚悟を持ったユーザーのみが考えることが出来る、見た目何も変わらないチューニングである。
ただし、見るヒトにはそのオーラがはっきりと見えることと思う。
<写真更新>
何も変わっていないように見えますが、SP忠男のチャンバーにKPワンオフのスチールサイレンサーに変更されています。今回は車検とフロントキャリパーのオーバーホールで入庫です。
軽量がウリの2ストにとってブレーキのヒキズリはブレーキングだけではなく、ハンドリングの軽快さも大きくスポイルします。
車体、エンジン共にオーナーの『走る』執念が表れており、テストランをしていても楽しくてしょうがありません。
購入時からの数々の困難を楽しみながら乗り越え、いいオートバイになりました。